1997年のミラノショーで一台のプロトタイプが公開されたとき、会場が静まり返ったという話が残っています。20年ぶりに復活したMV Agustaが最初に見せた答え、それがF4でした。
ここでは1999年の市販開始から2018年の生産終了まで、F4のすべてのバリエーションを年式順にたどります。同じ「F4」でも中身は驚くほど違う。その違いが見えてくると、このシリーズはもっと面白くなります。
- F4のエンジンは、どこから来たのか
- 第1世代・750cc(1999-2004)
- 第1世代・1000cc(2005-2010)
- F4 1000 AGO(2005) — 1000ccの第一号
- F4 1000 S / S 1+1(2005) — 1000ccの量産版
- F4 Tamburini(2005) — 設計者の名を冠して
- F4 1000 Mamba / Nero(2005-2006)
- F4 Veltro Strada / Pista(2006) — 最もレース寄りのF4
- F4 CC(2006) — 100台の頂点
- F4 1000 Senna(2006) — 300台
- F4 1000 R(2007) — ボンネビルの記録車
- F4 R 312(2008) — 312km/hの証明
- F4 RR 312(2009) — 1078ccの190ps
- F4 1078 RR 312 Edizione Finale(2010) — 30台、すべて日本へ
- 第2世代(2010-2018)
- 世代と年式の見分け方
- F4全モデル スペック一覧
- F4という20年
F4のエンジンは、どこから来たのか
F4の心臓を語るとき、必ずフェラーリの名前が出てきます。設計の初期段階で、1990年から92年にかけてのフェラーリF1エンジンをベースに、フェラーリの技術者が開発に協力したためです。
MV Agusta(当時はCagiva)はほどなく独自の道を歩みはじめますが、ひとつだけフェラーリ由来の特徴を残しました。ラジアルバルブです。バルブを放射状に配置することで、半球型燃焼室の効率を高める手法。近年の量産多気筒バイクでこの機構を持つのは、事実上F4だけです。
設計を担ったのは、ドゥカティ916を生んだマッシモ・タンブリーニ。サンマリノにあるCagivaの研究部門CRC(Cagiva Research Center)が舞台でした。片持ちスイングアーム、49〜50mmの極太フロントフォーク、そして赤とシルバーの伝統的なMVカラー。F4の骨格は、この時点でほぼ完成していました。
第1世代・750cc(1999-2004)
F4 750 Serie Oro(1999) — 300台の宣言
1997年のEICMAで初公開され、市販モデルが世に出たのは1999年5月。300台はすべて事前に売り切れていました。
「Oro(金)」の名は伊達ではありません。スイングアーム、フレームサイドプレート、ホイールがマグネシウム製で、名前に合わせて金色にアルマイト処理されています。カウル、シートカバー、フロントフェンダー、燃料タンク、エアボックスはすべてカーボン。これで乾燥重量181kgに収めました。
Showa製の専用フォークはアクスルクランプがクイックリリース式、ブレーキキャリパーは日信製でフロント6ポット。24金のシリアルナンバープレートと認証書が付属しました。初期オーナーにはジャコモ・アゴスティーニとスペイン国王フアン・カルロス1世が名を連ねています。
出力は126ps/12,500rpm。
F4 750 S(1999-) — 量産版
Serie Oroから5ヶ月後の1999年10月に登場した量産モデルです。中身はほぼ同じですが、マグネシウムをアルミに、カーボンをABS樹脂に置き換えたことで約9kg重くなりました。
エンジンはOroと共通の126ps。乾燥重量から換算した最高速は261km/h、ゼロヨンは11.09秒/128mphというテストデータが残っています。当初は単座(モノポスト)のみで、2000年にタンデム可能なF4 750 S 1+1が追加されました。
F4 750 S Neiman Marcus Edition(2000) — わずか10台
米国の高級百貨店ニーマン・マーカスのクリスマスカタログ限定という、異色の一台。供給されたのはたったの10台です。
車体はF4 750 Sとほぼ同一で、トップブリッジにニーマン・マーカスのロゴを刻んだ真鍮プレートが付くのみ。ただし購入者にはラグナ・セカで開催されるスーパーバイクレースのVIPチケットと、ケイス・コード主宰のカリフォルニア・スーパーバイク・スクール1日受講がセットされていました。
F4 750 S Evo 02 / Evo 03(2002-2003) — 中身の刷新
2002年式のEvo 02は、燃焼室、バルブ、バルブスプリングを刷新し、Mahle製の鍛造ピストンを新設計のシリンダーブロックに組み込んだモデル。これで出力が11ps上がり136psになりました。
面白いのは、このエンジンがもともと中止になったSPR用に用意されていたものだという点です。翌2003年のEvo 03は主に外観の変更にとどまります。
F4 750 Senna(2002) — 300台
当時のCEOクラウディオ・カスティリオーニは、アイルトン・セナと個人的に親しい間柄でした。セナがブラジルの子どもたちのために設立したアイルトン・セナ財団を支援するために作られたのが、この300台限定モデルです。
エンジンはEvo 02と同じ136psですが、シリンダーヘッドを公差の厳しいものから選別し、専用EPROMと組み合わせることでレッドラインを13,900rpmまで引き上げています。外装の多くをカーボンに置き換え、サスペンションもアップグレード。黒に赤のハイライトを効かせた車体に、シルバーのナンバープレートが添えられました。
F4 750 SPR(2003) — 750の最終進化
750プラットフォームの集大成として企画された、サーキット志向の300台限定。
Sennaのエンジンをさらに追い込み、高圧縮ピストン、吸排気ポートの再設計、燃焼室の再形状、吸気ポートの手作業ポリッシュ。カムシャフト、タペット、バルブスプリングも変更されました。結果は143ps/13,000rpm、オプションのレース用エキゾーストとチップを組めば146psに達します。
クラッチを強化し、クロスレシオのミッションを搭載。フロントには窒化チタンコーティングを施した50mmのMarzocchi、リアにはレース仕様のSachs。外装の多くはカーボンで、黒の車体にポリッシュ仕上げのホイールという構成でした。
F4 750 SR(2004) — 余ったエンジンから生まれた1台
このモデルには面白い経緯があります。
もともとSPRをベースにしたF4 AGOという限定車が企画されていました。ところが計画変更でAGOは新開発の1000ccエンジンを積むことになり、AGO用に用意されていたSPRエンジンが宙に浮いてしまう。そこでこのエンジンを750Sの車体に載せたのが、F4 750 SRです。
Serie Oroに似た金色のエキゾースト、アゴスティーニのサインを赤で入れた白文字盤メーター、伝統の赤×シルバー。300台限定で、これが750系の最後の生産モデルとなりました。
F4 SP-01 Viper — 50セットのキット
厳密には車両ではなく、MVのReparto Corse(レース部門)が用意したアップグレードキットです。F4 750S、そして後にはF4 1000Sにも装着できました。
カーボン外装、チタン処理されたスクリーン、マグネシウムホイール、刺繍入りアルカンターラシート、専用ミラー。シルバー×ブルーの仕上げで、18金プレートにキット番号が刻まれ、タンブリーニ本人がサインした認証書が付属します。限定50セットでした。
第1世代・1000cc(2005-2010)
F4のエンジンは、当時のスーパーバイク世界選手権が定めた750cc上限に合わせて設計されたものでした。しかし市場が1000ccへ移り、2001年に「motore grosso(大きなエンジン)」計画が復活します。
耐久選手権のMaximチームとの提携を通じて898cc、952cc、998ccが試され、イタリア国内スーパーバイクでは「F5」というコードネームの1000ccマシンがテストされました。その成果が市販車に降りてきます。
F4 1000 AGO(2005) — 1000ccの第一号
750のときと同じく、新シリーズは限定車から始まりました。アゴスティーニに捧げられた300台限定です。
新しい998ccエンジンは166ps/11,750rpm。フレームは750から発展させたもので、窒化チタンコーティングの49mm Showaフォーク、Sachs Racingのリアショック。ホイールはMarchesini製の新デザイン鍛造アルミ。
黄色い楕円に「1」を配したグラフィック、赤いアルカンターラのシート、タコメーターにはアゴスティーニのサイン。細部まで彼への敬意で埋め尽くされた一台でした。
F4 1000 S / S 1+1(2005) — 1000ccの量産版
AGOと同じ166psを積む量産モデル。750系と比べて50mmのMarzocchi倒立フォークとなり、リアのSachsはスプリングプリロードを油圧調整できる仕様に。スクリーンの形状も見直され、ステップは調整式になりました。
最高速296km/h、ゼロヨン11.4秒。カラーは赤/シルバー、シルバー/イエロー、シルバー/ブルー、マットブラックの4色展開でした。
F4 Tamburini(2005) — 設計者の名を冠して
F4 1000 Sをベースにした300台限定。可変吸気システム「TSS」を初めて搭載したモデルです。
TSSは吸気ファンネルの長さを2段階で切り替え、低回転域のトルクと高回転域の最高出力という、通常は両立しない特性を狙ったもの。最大トルクの発生を10,000rpmから9,000rpmへ下げつつ、最高出力を維持できました。出力は173ps/11,750rpm、公称最高速306.7km/h。燃料タンク以外の外装はすべてカーボンです。
カスティリオーニはこのモデルについて「タンブリーニの最新作に彼の名を冠したかった」と語っています。
F4 1000 Mamba / Nero(2005-2006)
Mambaは2003年のEICMAで公開された、F4 1000S用のアップグレードキット3種の総称です。ブラックマンバに着想を得た赤と黒のカラーリングで、無制限生産のスタンダードキット、300セット限定のベーシックキット、同じく300セット限定のフルオプションキットという構成でした。
NeroはオーストラリアのMV Agusta輸入元で元チャンピオンのポール・フィーニーの要望で作られた全身黒の限定車。生産21台という極小のロットです。
F4 Veltro Strada / Pista(2006) — 最もレース寄りのF4
F4のなかで最もサーキット志向が強いと評されるのがVeltroです。公道用のStradaが99台、走行専用のPistaが23台。
エンジンはTamburini由来でTSS付き。Stradaが173ps、レース用エキゾーストを装着したPistaが185psを発生します。製造はサンマリノのCRCで行われました。
Stradaはカウル、テール、エアボックス、フェンダー、エアダクト、ヒートシールドをすべてカーボン化し、フレームプレートはマグネシウム。Pistaはさらに大型ラジエター、カーボン製燃料タンク、マグネシウムのトリプルクランプとスイングアームを与えられ、乾燥重量は160kgまで落とされています。灯火類は付きません。
「Veltro」はイタリア語でグレイハウンドを意味し、同時にイタリア空軍第23飛行隊のマスコットでもあります。車体にはそのロゴが入り、第二次大戦のイタリア戦闘機を思わせるマットブラックのグラフィックが与えられました。Pistaの23台という数字は、第23飛行隊に由来します。
F4 CC(2006) — 100台の頂点
クラウディオ・カスティリオーニ自身の名を冠した、当時の最高峰。「もともと自分のために夢見たバイクだから、自分の名前を付けることにした」という本人の言葉が残っています。
新開発の1078ccエンジンは200ps/12,200rpm。998ccよりボアを3mm拡大し、吸気バルブを大径化、バルブトレインは米国Del West製。レース部門が内部部品を研磨・軽量化し、多くを特殊金属で作り直した結果、1000Rのエンジンより4kg軽くなっています。
マグネシウムのフレームプレートとスイングアーム、Brembo Racingのブレーキ、Brembo Super LightのYスポークホイール。最高速は315km/hで制限されました。それ以上に耐えるロードタイヤが当時存在しなかったためです。
価格は12万ドル。シリアル番号を揃えたジラール・ペルゴの腕時計と、トラサルディ製の専用レザージャケットが付属しました。100台限定。
F4 1000 Senna(2006) — 300台
F4 1000 Rをベースにしたセナ第2弾。出力は1000Rと同じ174psです。売上はふたたびアイルトン・セナ財団へ。
ビジュアルは2002年の750 Sennaを踏襲。黒のチタンナイトライド処理を施した50mm Marzocchi倒立フォーク、そしてこのモデル専用となる金色のBrembo Racing「Serie Oro」4ポットラジアルキャリパー。赤いアルカンターラのシートにはF4のロゴが刺繍されています。
F4 1000 R(2007) — ボンネビルの記録車
1000ccの第2世代量産モデル。エンジンは大幅に手が入り174psへ。フレームも従来型からの発展版に置き換わりました。
Brembo製モノブロックラジアルブレーキ、鍛造ブラックのBremboホイール、カーボンナイトライドコーティングのMarzocchi倒立フォーク、高低速の圧側/伸側を独立調整できるSachsリアショック。TSSは搭載していません。
特筆すべきは記録です。2006年8月、ボンネビル・ソルトフラッツで299.148km/hを記録し、1000ccクラスの市販車最速となりました。
限定キットのF4 Corseも用意され、カーボン外装、専用エキゾースト、シルバーホイールがセットに。1000R用と1+1用にそれぞれ約300セットが供給されました。
F4 R 312(2008) — 312km/hの証明
2007年末に2008年モデルとして登場。1000 Rの発展版で、Euro3に適合しながら9ps上乗せして183ps、トルク115Nmとなりました。30mmのチタン吸気バルブ、カムシャフトの変更、48mmスロットルボディがその中身です。
車名の「312」は公称最高速312km/hに由来します。この主張はイタリアのMotociclismo誌によって検証され、ナルド周回路で310.99km/hを実測。当時のハヤブサを上回りました。
F4 RR 312(2009) — 1078ccの190ps
2009年、R 312に代わって登場。F4 CCで使われた1078ccエンジンを積み、190ps/12,200rpmを発生します。最大トルクは8,200rpmという低めの回転で出るワイドな特性。スリッパークラッチと新しいメーターパネルが与えられました。
F4 1078 RR 312 Edizione Finale(2010) — 30台、すべて日本へ
第1世代F4を締めくくる最終限定車。キルティングレザーの専用シートと識別プレートを持ちます。
そして特筆すべきは、生産はわずか30台で、その全数が日本で販売されたということ。日本のMVファンにとって、これ以上ないほど特別な一台です。
第2世代(2010-2018)
F4(2010) — 10年目の刷新
ボアストロークと16本のラジアルバルブという骨格は保ちつつ、エンジンは広範囲に再設計されました。新しいクランクシャフト、軽量コンロッド、短縮された吸気管、チタン吸気バルブ、1気筒あたり2本のインジェクター、オイルポンプ、深くなったオイルパン、冷却系、ジェネレーター。出力は186ps/12,900rpmです。
フレームも新設計で、軽量かつ高剛性に。スイングアームピボットを移動させることで、ホイールベースを延ばさずにスイングアームを長くしています。従来型より10kg軽く、40mm細いのがこの世代の特徴です。
2013年式では、F4 RやF4 RRが使っていたショートストローク版「Corsacorta」エンジンが標準のF4にも降りてきて、195psとなりました。
F4 Frecce Tricolori(2010) — 11台
イタリア空軍の曲技飛行隊フレッチェ・トリコローリ結成50周年を記念した限定車。飛行隊の機体数と同じ11台が作られました。
チタンとカーボンをふんだんに使い、飛行隊機と同じ青/白/赤のトリコローレ。各車のシルバープレートには、対応する機体の番号と識別が刻まれています。納車は飛行隊の本拠地であるリヴォルト空軍基地での専用イベントで行われました。
F4 RR(2011) — Corsacortaの登場
「F4 RR Corsacorta(ショートストローク)」とも呼ばれる、この世代の主役です。
ボアを76mmから79mmへ拡大し、ストロークを55mmから50.9mmへ短縮。プライマリードライブ、シリンダーヘッド、大径チタンバルブ、航空宇宙用RR合金の軽量鍛造ピストン、1気筒2本のインジェクターと、エンジン内部はほぼ総取り替えです。TSSも搭載し、クロスレシオミッションを採用。出力は201ps/13,400rpm。
フレームはステアリングヘッドとスイングアームピボットが調整可能。フロントは窒化チタンコートのÖhlins NIX 43mm、リアはÖhlins Racing TTX 36で車高調整まで可能でした。
F4 R(2012) — 手の届くRR
F4 RRの普及版として登場。価格は18,500ユーロで、RRより4,100ユーロ安い設定でした。
Corsacortaエンジンの仕様違いを積み195ps/13,500rpm。フレームは標準F4のもの、50mm Marzocchiフォーク、Sachsリアショック、Brembo製フロントブレーキ、キャストホイールという構成です。
F4 RC(2015) — WSBK直系の250台
Reparto Corseの名を冠した限定車で、スーパーバイク世界選手権の仕様に合わせて作られました。
Corsacortaの改良版を積み、公道用エキゾーストで205ps/13,450rpm、付属のレースキット(Termignoni製チタンフルエキゾーストと専用ECU)を組めば212ps。マグネシウム、チタン、カーボンを多用してF4 RRより7kg軽く、レースキット装着でさらに6kg落ちます。
カラーリングはレオン・キャミアがスーパーバイク世界選手権で纏った赤・白・緑。250台限定でした。
なお2016年にメルセデスAMGとの提携が終了したことを受け、2017年にはAMGのグラフィックを外した仕様で再ローンチされ、2018年にはその年のWSBKカラーに変更されています。
F4 LH44(2017) — 44台
F4 RCをベースに、F1世界チャンピオンのルイス・ハミルトンがCRCと共同でカラーリングを手がけた限定車。赤と黒の車体に白いフレームという構成です。
Öhlins製のNIX 30フォークとTTX 36ショックは、特別な取り決めによりブラックアルマイト仕上げ。タイヤは赤いサイドウォールとLH44ロゴが入る専用のピレリDIABLO Supercorsa SPです。生産44台は、ハミルトンのF1でのゼッケン44に由来します。
F4 Claudio(2018) — 最後のF4
2018年11月のEICMAで発表された、F4 RCベースの限定車。Euro4規制により、これがF4シリーズ最後のアップデートとなりました。
チタン製コンロッド、専用設計・専用バランスのクランクシャフト、ラジアル配置のバルブ。サーキット仕様で212ps/13,600rpm、公道仕様でも205psを発生します。
SC-Project製のチタン2本出しレーシングエキゾーストと専用制御ユニット、GPS内蔵でデータロギングが可能なAiM MXSレーシングダッシュボード。BST製のフルカーボンカウルと軽量カーボンホイールにより、レースキット装着時の乾燥重量は174.5kg、公道仕様で183kgに収まりました。ボルト類はチタン、トリプルクランプやステップ、レバー類はアルミ削り出しです。
100台限定、価格は83,000ドルから。F4は2018年をもって生産を終えました。
世代と年式の見分け方
- 排気量表記の有無 — 「F4 1000S」のように排気量が付くのは第1世代。2010年以降の第2世代は単に「F4」と名乗ります
- マフラーエンド — 第1世代は丸型、第2世代は角型が基本
- TSSの有無 — 可変吸気を持つのはTamburini、Veltro、CC、そして第2世代のRR。1000 Rや312系は非搭載です
- Corsacortaかどうか — 79×50.9mmのショートストロークは2011年のF4 RR以降。それ以前の998ccは76×55mmです
F4全モデル スペック一覧
| モデル | 年 | 排気量 | 最高出力 | 台数 |
|---|---|---|---|---|
| F4 750 Serie Oro | 1999 | 749cc | 126ps/12,500rpm | 300 |
| F4 750 S | 1999 | 749cc | 126ps/12,500rpm | — |
| F4 750 S Neiman Marcus | 2000 | 749cc | 126ps | 10 |
| F4 750 S Evo 02 / Evo 03 | 2002 / 2003 | 749cc | 136ps/12,600rpm | — |
| F4 750 Senna | 2002 | 749cc | 136ps/12,600rpm | 300 |
| F4 750 SPR | 2003 | 749cc | 143ps(146ps)/13,000rpm | 300 |
| F4 750 SR | 2004 | 749cc | 146ps/13,000rpm | 300 |
| F4 SP-01 Viper | — | 749cc | キット | 50 |
| F4 1000 AGO | 2005 | 998cc | 166ps/11,750rpm | 300 |
| F4 1000 S / S 1+1 | 2005 | 998cc | 166ps/11,750rpm | — |
| F4 Tamburini | 2005 | 998cc | 173ps/11,750rpm | 300 |
| F4 1000 Nero | 2006 | 998cc | 166ps | 21 |
| F4 Veltro Strada | 2006 | 998cc | 173ps/11,750rpm | 99 |
| F4 Veltro Pista | 2006 | 998cc | 185ps/12,100rpm | 23 |
| F4 CC | 2006 | 1,078cc | 200ps/12,200rpm | 100 |
| F4 1000 Senna | 2006 | 998cc | 174ps/11,900rpm | 300 |
| F4 1000 R / R 1+1 | 2007 | 998cc | 174ps/11,900rpm | — |
| F4 R 312 / 1+1 | 2008 | 998cc | 183ps/13,000rpm | — |
| F4 RR 312 / 1+1 | 2009 | 1,078cc | 190ps/12,200rpm | — |
| F4 1078 RR 312 Edizione Finale | 2010 | 1,078cc | 190ps/12,200rpm | 30 |
| F4(第2世代) | 2010 | 998cc | 186ps/12,900rpm | — |
| F4(2013年式以降) | 2013 | 998cc | 195ps/13,400rpm | — |
| F4 Frecce Tricolori | 2010 | 998cc | 186ps/12,900rpm | 11 |
| F4 RR | 2011 | 998cc | 201ps/13,400rpm | — |
| F4 R | 2012 | 998cc | 195ps/13,500rpm | — |
| F4 RC | 2015 | 998cc | 205ps(212ps)/13,600rpm | 250 |
| F4 LH44 | 2017 | 998cc | 212ps/13,600rpm | 44 |
| F4 Claudio | 2018 | 998cc | 212ps/13,600rpm | 100 |
※出力はいずれも本国仕様の公称値です。カッコ内はレースキット装着時。
F4という20年
2007年から2010年まで、F4は「生産中の市販車で最速」の座にありました。しかしこのシリーズが記憶される理由は、最高速でも出力でもないはずです。
1997年に発表された造形が、2018年の最終モデルまで通用し続けた。20年間、誰も古いと言わなかった。それがF4という設計の凄みです。
【主な参照元】MV Agusta公式サイト/バイクブロス バイクカタログ/同 F4購入ガイド/同 F4 R購入ガイド/webオートバイ/Wikipedia(英語版)MV Agusta F4 series
スペックは本国仕様の公称値です。日本仕様は異なる場合があります。


