Google検索オフィスアワーまとめ|2025年4月24日分

検索を学ぶ

2025年4月24日に公開されたGoogle検索オフィスアワーの内容を、質問ごとに整理しました。質問は11件、収録は25分ほどです。司会は小川安奈さん。

この回で押さえたいのは、「AIによる概要」がSearch Console上でどう計測されるかが具体的に説明されたことと、メタディスクリプションの扱いについてかなり踏み込んだ発言が出たことです。サイト移転に関する質問も2件あり、いずれも「時間を置け」という回答になっています。

先に:いま読むときの注意点

回答の内容は現在もそのまま通用します。この回で告知されたSearch Analytics APIの時間単位データ対応は、その後も提供されています。

なおこの回で予告された「次回は5月29日」は予定通り実施されました。公開日が予告からずれ始めるのは2025年6月26日の回以降です。

取り上げられた質問

1. 指名検索でメタディスクリプションが使われない

質問の要旨:指名検索時のメタディスクリプションの表示が意図しないものに変わってしまった。指定したdescriptionではなく、別のページのタイトルがランダムに表示されている状況である。指定したdescriptionを正しく表示するために対応できることはあるか。これが原因でCTRも若干落ちている。

Googleの回答:具体的なサイト情報が添えられていたため状況を確認できた。グローバルチームにも確認したが、基本的にページに良いテキストがないときぐらいしかメタディスクリプションは使わない。人によってはメタディスクリプションを気にしなくてよいと言っているくらいの状況になっている。公式ドキュメントにも記述がある通り、Googleは主にページ上のコンテンツを使用して最適なスニペットを自動的に決定する。またメタディスクリプション要素の説明情報のほうが、コンテンツの他の部分よりもページを適切に表している場合は、その説明情報を使用することもある。スニペットに違和感を覚えた際は、まずページ内のコンテンツを見直してみることを勧める。

補足:公式ドキュメントの言い回しよりもかなり率直な表現が出ています。ドキュメントでは「主にページ上のコンテンツを使用する」「メタディスクリプションのほうが適切ならそれを使う」という中立的な書き方ですが、この回答では「ページに良いテキストがないときぐらいしか使わない」と順序が逆転しています。

実務的な含意は明確で、スニペットを制御したいならdescriptionを書き直すのではなく、ページ本文を直すのが先です。descriptionを最適化する作業に時間をかけている場合、その配分を見直す根拠になります。

該当箇所:3:53

2. サイトマップの読み込みエラーが続いている

質問の要旨:数日前からサイトマップの読み込みエラーが発生している。以前にも発生し時間とともに解消したので今回も同様かと考えているが、長らく継続しているため検索パフォーマンスへの影響を気にしている。

Googleの回答:具体的なサイト情報が添えられていたため確認できた。質問された時点より時間が経過しているため、予想通りエラーもなく正常に動いている状況だった。統計にも特に異常は見当たらなかった。時々キャパシティの問題が発生して、Search Consoleが取得できなかったと報告することがあるが、心配する必要はない。質問者のサイトは大規模なサイトでもあったので、こういうことは時々起こる。

補足:大規模サイトではサイトマップの取得エラーが一時的に出ることがある、という回答です。エラー表示が出た時点で慌てて構成を変えるより、数日置いて再確認するのが正解ということになります。

該当箇所:5:52

3. 国別サイトを立ち上げたら旧サイトのインデックスが戻ってきた

質問の要旨:もともと海外向けのECサイトを運営していた。昨年4月に国別のECサイトを作ることになり、サブドメインでそれぞれのサイトを立ち上げた。対応するページがある場合は301リダイレクトを設定し、Search Consoleからドメイン間の設定も行った。その後は両サイトとも順調にインデックスされていたが、昨年の秋口頃から元のインデックスが戻り始め、新しい両サイトともにインデックスが消える現象が生じている。原因と対策を教えてほしい。

Googleの回答:具体的なサイト情報が添えられていたため状況を確認できた。このようなサイト移転を行うとインデックスが追いつくまでに時間がかかる場合があるため、しばらくの間は古いサイトが表示され続ける可能性がある。新しいサイトに関する十分なシグナルが収集され次第、新しいサイトへ切り替わる。実際にいくつかのページを見たところ、該当するサブドメインのトップページは現在インデックスに登録されており、その配下の商品ページも同様に登録されていた。もうしばらく様子を見るのがよい。

該当箇所:7:26

4. Googleしごと検索の仕様が変わったのか

質問の要旨:Googleしごと検索の詳細画面では複数メディアの応募ボタンが表示されるが、それぞれのメディアで内容が異なる求人情報になっているようだ。以前は内容が同じと思われる求人情報をまとめたうえで各メディアへの応募ボタンがある仕様だったと記憶している。内容が異なる求人情報でも複数メディアの応募ボタンが出るように仕様が変わったのか。

Googleの回答:海外のチームメンバーにも確認したが、しごと検索については私たちのチームではよく分からなかった。一般論として、Googleは常にサービスの改善に取り組んでいるので、ツール内でフィードバックを送信するのがよい。納得いただける回答か分からないが、質問には感謝する。

補足:オフィスアワーの管轄範囲がはっきり分かる回答です。対応しているのはGoogle検索のチームであり、しごと検索のような専用機能は別チームの領域になります。質問を投げる前に、それが検索チームの守備範囲かどうかを考えておくと空振りを減らせます。

該当箇所:9:40

5. 「AIによる概要」の表示回数と掲載順位はどうカウントされるのか

質問の要旨:「AIによる概要」に自サイトのページのリンクがある。デスクトップ版では「もっと見る」を押すと表示されるリンクの件数が変わる認識でいる。折り込まれた状態では、Search Consoleでの表示回数や掲載順位はどのようにカウントされるのか。

Googleの回答:公式ドキュメント「表示回数、掲載順位、クリック数とは」の「AIによる概要」のセクションを確認するのが早い。表示回数については標準の表示回数ルールが適用され、リンクが表示回数としてカウントされるには、スクロールまたは開けば見える状態になっている必要がある。掲載順位については、AIによる概要に付与される掲載順位は検索結果内で1つのみで、AIによる概要内のすべてのリンクに同じ掲載順位が割り当てられる。今回のケースに当てはめると、最初に表示される画面上に出ているリンクにインプレッションがつき、それらはすべて掲載順位1位としてカウントされる。パネルが大きく「もっと見る」を押して表示されるリンクが増えた場合も、その表示されたリンクにインプレッションがつき、掲載順位は同じく1位になる。

補足この回で最も実務的な回答です。 ポイントは2つあります。

ひとつは、AIによる概要の中に何本リンクが入っていても、掲載順位としては1つ分しか消費しないこと。10本入っていれば10本すべてが1位です。

もうひとつは、折りたたまれた部分のリンクも、開けば見える状態であれば表示回数にカウントされること。ユーザーが実際に開いたかどうかは関係ありません。

この回答は2025年9月25日の回と組み合わせると完成します。そちらでは、AIによる概要が最上位に表示されたとき、その下の通常検索1位の掲載順位は2位になると回答されています。

つまり全体像はこうなります。AIによる概要は検索結果の1枠を占有し、その中のリンクは全部1位。通常の検索結果はその下から2位で始まる。AIによる概要が出るようになったクエリでは、自サイトの表示位置が変わっていなくてもSearch Console上の平均掲載順位は1つ悪化する、ということです。

該当箇所:11:03

6. 星評価のないテキストだけのレビューはどう記述するか

質問の要旨:レビューの構造化データではreviewRatingプロパティが必須となっているが、星1から5などの数値評価を伴わないテキストのみのレビューコンテンツの場合、どのように記述すればよいか。

Googleの回答:具体的なサイト情報が添えられていなかったため、テキストのみのレビューという箇所は想像で答える。まずこれがパーセンテージを含む評価を記述している場合であれば、パーセンテージを1から5に割り戻して記述することで対応できる。一方、コメントやフィードバックのみのレビューだった場合は、レビューの構造化データは使えない。ratingValueは必須の値なので、提供できない場合はReviewを使用できない。どうしても使いたいのであれば、今後追加で実装することを検討するのがよい。

補足:数値評価がないなら構造化データは諦めるか、評価の仕組みを追加するか。この二択という明確な回答です。

該当箇所:13:33

7. ドメイン移転から9ヶ月、旧ドメインがインデックスされ続ける

質問の要旨:2024年6月頃にドメインを変更しリダイレクトを設定した。Search Consoleのアドレス変更ツールも使い、最初は順調に新ドメインがインデックスされ始めたが、5ヶ月後くらいから再び旧ドメインがインデックスされるようになった。さらに4ヶ月経っても状況は変わらず、新ドメインはほとんどすべてのページが「クロール済み – インデックスに登録」、旧ドメインは約半分がインデックスされ、4分の1程度が「ページにリダイレクトがあります」、4分の1程度が「クロール済み – インデックス未登録」となっている。新ドメインで新しい記事を作成してもインデックス登録されない。改善方法はあるか。

Googleの回答:具体的なサイト情報が添えられていたため確認できた。ここでのアドバイスは、厳密に言えば時間を置くということになる。確かに一部のURLは新しいドメインに移行しているが、一部は古いドメインのままである。これはおそらく、ユーザーがまだ古いドメインを探しているためだと我々のチームでは考えている。今回の移行に際して新たな問題は見つからなかったが、クロールの偏り、つまりクロールが遅いことは顕著に見られる現象である。もうしばらく様子を見てほしい。

補足:9ヶ月経っても旧ドメインが残る理由として、ユーザー側の検索行動が挙げられている点が興味深いところです。技術的な実装が正しくても、ユーザーが旧ドメイン名で検索し続けていれば、Googleがそれを保持する理由になり得るという説明になります。

裏を返すと、移転時に技術対応だけで完結せず、旧ブランド名や旧ドメイン名の認知をどう新しいほうへ移すかが実質的な作業になるということでもあります。

該当箇所:15:13

8. モール全体の評価が自店舗の評価として表示される

質問の要旨:検索結果に店舗の評価が表示されるようになっているが、誤った表示が出ている。大規模ECモールに出店しているが、そのマーケットプレイス全体に付けられたレビューが、特定の店舗名で登録されている。発送なども個別に行われる場合が多く、マーケットプレイス全体の評価を全店舗に表示することで一つの店舗として扱われるのは望ましくない。対応方法はあるか。

Googleの回答:具体的なサイト情報が添えられていたため確認できた。まず店舗名の表記については、現在は修正されたものが表示されているようなので、問題は解決していると思われる。またマーケットプレイス全体の評価が各店舗の評価として表示されている件については、これは検索ではなくマーチャントセンターのショップの評価機能に関連した検索結果に見受けられた。マーケットプレイス側で設定している内容を、マーチャントセンターの仕様に基づいて検索結果にも表示しているということになるので、マーケットプレイス側にフィードバックを送るのがよい。

補足:モールに出店している事業者が自力で対処できない類の問題です。表示の元がマーチャントセンターの設定であり、その設定権限はモール運営側にあるためです。

該当箇所:17:32

9. 実名で検索されたくない

質問の要旨:あるポータルサイトで、実名を出したくないのでビジネスネームでサービスを提供している。しかし実名でGoogle検索するとそのページが上位表示されてしまう。ビジネスネームと実名が近いのかと考えてビジネスネームを大幅に変えてみたが、依然として実名による検索結果の上位に表示される状態が続いている。これは時間とともに解決されるのか。それとも一度関連性が認められたポータルサイトについては、事後的に名前を変更しても実名との関連性があるとして表示され続けるのか。

Googleの回答:いずれ変更が加えられればこの問題は解決されるかもしれないが、基本的にこの問題について対応できることはない。Googleは世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして使えるようにすることを目標としている。つまり特定のプラットフォームによらず、情報が一度でもインターネット上で言及されてしまうと、その情報が表示される可能性は十分にある。他に不安な点があれば、ポータルサイト側に問い合わせるのがよい。

補足:検索側で消す手段はない、という回答です。対処するとしたら情報の出元、この場合はポータルサイト側に働きかけるしかありません。

一度インターネット上に出た情報は、掲載元が変更しない限り残り続ける。名前と実名の紐付けを断ちたい場合、検索エンジンではなく掲載元が対象になるという整理になります。

該当箇所:19:50

10. 31万URL送信しているのに12万しか集計されない

質問の要旨:Search Consoleから31万URLほどXMLサイトマップを送信している。検出されたページの合計数は31万URLあるにもかかわらず、ページのインデックス登録を見ると、未登録と登録済みを足しても12万URLにしかならない。サイトマップ送信のステータスはすべて成功しており、ファイル自体に問題はなさそうである。残りの19万URLもページのインデックス登録内に表示させたいが方法はあるか。

Googleの回答:この種の質問はよく受けるが、基本的にコンテンツの品質などによって、Googlebotがすべてのコンテンツをインデックスできるという保証はできない。

該当箇所:21:59

11. unavailable_afterで消えたURLはどのステータスになるのか

質問の要旨:求人サイトを運営しており、すべての求人ページに unavailable_after タグをhead内に記述している。このタグは指定した日付を過ぎるとインデックスからそのページを削除し、クロール頻度も下げる役割のものと認識している。このタグによってインデックスから除外されたURLは、Search Consoleの「ページがインデックスに登録されなかった理由」ではどの項目に分類されるのか。たとえば「クロール済み – インデックス未登録」に分類される場合、それがタグによるものなのか低品質と判断されたものなのか、判断がつかないと思ったので確認したい。

Googleの回答:Search Consoleでは、クロールされたがインデックスされていない理由、つまり「クロール済み – インデックス未登録」の理由については区別していない。また内部的にも区別が難しい内容となっている。したがって質問者が取り組みたいような理由別の分析は、現在はできかねる。

補足:「クロール済み – インデックス未登録」の内訳は取得できない、と明言された回答です。しかも内部的にも区別が難しいと述べています。

このステータスに関するGoogleの回答は複数の回にまたがっていて、まとめるとこうなります。

  • この回:理由の内訳は分からない。内部的にも区別が難しい
  • 2025年6月26日の回:ページ単体の品質ではなくウェブ全体への付加価値で考える
  • 2025年8月7日の回:登録リクエストもサイトマップ再送信も意味がない
  • 2026年3月5日の回:多くてもサイト全体が低品質とみなされるわけではない

分類の理由は分からず、手続きでは動かず、サイト全体への影響もない。残るのは個々のページがウェブ上で何を足しているかを見直す作業だけ、ということになります。

該当箇所:23:22

この回で紹介されたお知らせ

  • ロボットに関する復習シリーズの続編として、Robots Exclusion Protocolの将来性についての記事が公開された。自動クライアントとウェブの関係が進化を続ける中で、robots.txtやURIレベルの制御がどのような役割を果たせるのかを扱っている
  • Search Analytics APIが時間単位のデータに対応した。開発者から要望が多かったもので、Search Consoleの画面上では直近24時間分しか表示されない時間単位のデータについて、APIでは最大10日分の詳細なデータを取得できる

APIのほうは見落とされがちですが、実務上のインパクトがあります。時間単位のデータを継続的に蓄積したい場合、画面では24時間で消えてしまうものが、APIなら10日分さかのぼって取得できる。日次バッチで回収する仕組みを組めば、時間帯別の分析が可能になります。

まとめ

「AIによる概要」の計測ルールが具体的に説明された点が、この回の最大の収穫です。掲載順位は1枠のみ、中のリンクはすべて同じ順位、折りたたまれていても開けば見える状態なら表示回数はカウントされる。Search Consoleの数値を扱うなら知っておく必要がある内容です。

メタディスクリプションについての発言も記録に残しておく価値があります。「ページに良いテキストがないときぐらいしか使わない」という言い方は、公式ドキュメントの表現よりもはっきりしています。

サイト移転の質問が2件あり、どちらも「時間を置け」で終わっているのも特徴的でした。特に9ヶ月経過したケースで、原因としてユーザーが旧ドメインを探し続けていることが挙げられた点は、技術対応だけでは移転が完了しないことを示しています。

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