Googleコアアップデートの歴史|2018年から2026年まで全27回を個別に解説

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Googleが「コアアップデート」という名前で更新を実施するようになったのは2018年3月から。2026年5月までに27回行われています。

この記事では、その27回を1回ずつ見ていきます。開始日とロールアウト期間はGoogle Search Status Dashboardと公式ブログの記録に基づくもので、業界の推測は含めていません。

そもそもコアアップデートとは何か

Googleは検索アルゴリズムに年間数千回の変更を加えていて、そのほとんどは告知されません。そのなかで広範囲に影響する大きな見直しだけが「コアアップデート」として事前に公表されます

スパムアップデートとの違い

コアアップデートスパムアップデート
目的検索結果全体の評価を見直すポリシー違反サイトを検出・降格
対象すべてのサイト違反しているサイト
性格相対評価の組み替え実質的な制裁
回復次回以降のコアで再評価違反をやめれば次回で回復しうる

混同されがちですが、この2つはまったく別物です。コアアップデートで順位が落ちたことは、ルール違反を意味しません。

「下がった」の意味を取り違えない

コアアップデートは、特定のサイトを狙って降格させる仕組みではありません。検索結果全体を評価し直した結果、順位の並びが変わる。あなたのページの評価が下がったのではなく、他のページの評価が上がって押し出された、というケースがかなりあります。

Google自身も、コアアップデートによる下落は必ずしもページに問題があることを示さない、と説明しています。この前提を持っているかどうかで、変動後の動き方が変わります。

コアアップデート全27回一覧

開始日名称ロールアウト期間記録
2018/3/9March 2018 core update非公表公式発表
2018/4/17April 2018 core update非公表公式発表
2018/8/1August 2018 core update非公表公式発表
2019/3/12March 2019 core update非公表公式発表
2019/6/3June 2019 core update非公表公式発表
2019/9/24September 2019 core update非公表公式発表
2020/1/13January 2020 core update非公表公式発表
2020/5/4May 2020 core update約2週間公式発表
2020/12/3December 2020 core update約2週間公式発表
2021/6/2June 2021 core update約10日公式発表
2021/7/1July 2021 core update約12日公式発表
2021/11/17November 2021 core update13日ダッシュボード
2022/5/25May 2022 core update15日ダッシュボード
2022/9/12September 2022 core update14日ダッシュボード
2023/3/15March 2023 core update13日7時間ダッシュボード
2023/8/22August 2023 core update16日3時間ダッシュボード
2023/10/5October 2023 core update13日23時間ダッシュボード
2023/11/2November 2023 core update25日21時間ダッシュボード
2024/3/5March 2024 core update45日ダッシュボード
2024/8/15August 2024 core update19日4時間ダッシュボード
2024/11/11November 2024 core update23日13時間ダッシュボード
2024/12/12December 2024 core update6日4時間ダッシュボード
2025/3/13March 2025 core update13日21時間ダッシュボード
2025/6/30June 2025 core update16日18時間ダッシュボード
2025/12/11December 2025 core update18日2時間ダッシュボード
2026/3/27March 2026 core update12日4時間ダッシュボード
2026/5/21May 2026 core update11日21時間ダッシュボード

ロールアウト期間が「非公表」となっているのは、2021年11月にSearch Status Dashboardの運用が始まる前のものです。当時は開始と完了がXで告知されるだけで、正確な所要時間は残っていません。

年別に見る27回

2018年|「コアアップデート」という呼び名が生まれた年

3月、4月、8月の3回。それまでGoogleは大型の更新に名前を付けていませんでしたが、この年から「core update」と呼び、月名を冠して告知するようになりました。

3月9日の更新は、業界でBracketsと呼ばれています。Googleが「これまで正当に評価できていなかったページを評価するもの」と説明したことから、下がったサイトに問題があるとは限らない、という説明の原型がここで示されました。

この年で決定的だったのが8月1日です。医療・健康分野の変動が突出して大きく、業界はMedicと呼びました。YMYLとE-A-Tという概念が一気に共通語になったのがこのタイミングです。

【業界記録】 Brackets、Medic、後述するFlorida 2は、いずれも業界が付けた通称です。Googleの正式名称は「March 2018 core update」のように月名を冠したものだけで、Googleはこれらの通称を使いません。

2019年|事前告知が始まった年

3月12日の更新はFlorida 2と呼ばれましたが、Googleはこの呼称を明確に否定しています。2003年のFloridaとは何の関係もない、と。

この年で重要なのは6月3日です。Googleはこのとき、アップデートの実施を前日に予告しました。それまでは始まってから、あるいは始まった後で認める形だったので、運用上の大きな変化です。以降、コアアップデートは開始時に告知されるのが標準になりました。

2020年|コロナ禍のなかの3回

1月、5月、12月。5月4日の更新は影響範囲が広く、旅行・飲食など、当時コロナで検索需要そのものが激変していた業種で大きな変動が起きました。

この年から、Googleはロールアウト期間を「約2週間」と目安で伝えるようになります。

2021年|分割された年

6月2日に始まったコアアップデートについて、Googleは「準備が間に合わなかった部分があるため、2部構成にする」と説明しました。そして7月1日にJuly 2021 core updateとして続編が実施されます。

コアアップデートが分割された例はこの1回だけです。中身が一つの塊ではないことを、Google自身が明かした場面でもありました。

そして11月、Search Status Dashboardの運用が始まります。ここから記録の精度が変わります。開始日時と所要時間が時間単位で公開されるようになりました。

2022年|わずか2回

5月と9月の2回だけ。27回のなかで最も少ない年です。ただしこの年はコアアップデート以外が忙しく、Helpful Content Update、商品レビューアップデート、スパムアップデート、リンクスパムアップデートが立て続けに実施されています。

コアが少なかったのではなく、個別の系統でそれぞれ対策を打っていた年と見るほうが正確です。

2023年|4回、そして重なり始める

3月、8月、10月、11月。回数が増えただけでなく、この年から他のアップデートと期間が重なるようになります。

10月がその典型でした。10月4日にスパムアップデート、翌5日にコアアップデート。さらに同じ5日から「ランキングの不具合」が26日間続いています。この時期に順位が落ちたサイトは、原因を特定する手段がありません。3つのうちどれなのか、切り分けようがない。

11月2日の更新は25日21時間と長期化し、当時としては最長でした。

2024年|45日間という異常

この年の3月5日に始まったコアアップデートは、完了まで45日かかりました。歴代最長で、2位に倍以上の差をつけています。

長引いた理由ははっきりしています。中身が一つではなかったからです。Googleはこの更新でHelpful Content Updateをコアアルゴリズムに統合し、複数の仕組みを同時に入れ替えました。通常のコアアップデートより変動が大きくなる、と事前に説明もしています。

8月15日の更新では、Googleは2023年9月のHelpful Content Updateで下落した小規模サイトの一部を回復させる意図があると説明しました。前年の対応に対する業界の批判を受けた形です。ただし実際に戻ったサイトは限定的でした。

そして11月と12月。11月11日開始の更新が12月5日に完了し、その1週間後の12月12日に次のコアアップデートが始まっています。この間隔の短さは前例がありません。12月の更新は6日4時間で完了し、これが歴代最短です。

2025年|3回、間隔は3〜6か月

3月13日、6月30日、12月11日。前年の詰め込みから一転して、通常のペースに戻りました。

12月11日の更新は18日2時間かかり、SERP計測ツール各社が2025年で最も大きな変動を記録しています。ただしこれは第三者の観測であって、Googleが変動幅について何か述べたわけではありません。

2026年|スパムアップデートとの連続

3月27日と5月21日の2回(2026年7月時点)。

注目すべきは3月の並びです。3月24日にスパムアップデートが始まり、19時間30分という過去最短で完了。その3日後の27日にコアアップデートが始まりました。

この順番だと、スパム判定で落ちたのかコアの再評価で落ちたのか、サイト側からは判別できません。2023年10月と同じ問題が、より短い間隔で起きています。

5月21日の更新は11日21時間。期間としては平均的ですが、計測ツール上の変動は3月を上回ったとする観測が複数出ています。

27回から読み取れる3つの傾向

傾向1:ロールアウト期間は一定しない

最短6日4時間(2024年12月)から最長45日(2024年3月)まで、7倍以上の開きがあります。

短ければ影響が小さい、長ければ大きい、という関係もありません。2024年12月の6日間は短期間でしたが変動は大きく、逆に長期のロールアウトが静かに終わることもあります。期間から影響を予測するのは無理です。

傾向2:間隔は縮まっていない、が読めなくもなった

年3〜4回というペース自体は2019年から大きく変わっていません。ただし2024年11月→12月のように1週間で次が来た例もあれば、2025年6月→12月のように5か月以上空くこともある。

「そろそろ次のコアが来る頃だ」という予測は、実務ではあまり役に立ちません。

傾向3:他のアップデートと重なるようになった

これが実務上いちばん厄介な変化です。2023年10月、2024年12月、2026年3月。種類の違うアップデートが数日差で走ると、原因の切り分けができなくなります。

対策としては、変動が起きた日を1日単位で特定したうえで、その前後2週間に何が走っていたかを全部書き出すこと。一つに絞れないなら、絞れないという前提で動くしかありません。

コアアップデートで順位が落ちたら

手順は決まっています。

  1. ロールアウト完了まで何もしない。途中の順位で判断すると、あとで何が効いたのか分からなくなります
  2. 完了後、落ちた範囲を特定する。サイト全体か、特定カテゴリか、特定クエリか。ここで対応が変わります
  3. 手動対策の通知を確認する。Search Consoleに通知がなければ、ペナルティではありません
  4. コンテンツを見直す。ただし一度に大量に変えない
  5. 次のコアアップデートを待つ。Googleは、コアによる下落は次回以降の更新まで回復しないことがあると説明しています。数か月単位の話です

やってはいけないのは、ロールアウト中の修正、原因不明のままの大量リライト、落ちたページの削除です。削除すると戻る可能性を自分で消すことになります。

→ 詳しい調査手順は順位変動時の調査・回復マニュアルにまとめています。

よくある質問

コアアップデートはペナルティですか?

違います。検索結果全体を評価し直す作業で、特定のサイトを罰するものではありません。ペナルティに相当するのは「手動による対策」で、これはSearch Consoleに通知が届きます。

コアアップデートの前にできる対策はありますか?

特定のアップデートに向けた対策というものはありません。Googleが公開しているコアアップデートの解説でも、示されているのはコンテンツの質を問う一般的な観点だけです。

落ちた順位はいつ戻りますか?

Googleは、次回以降のコアアップデートまで回復しないことがあると説明しています。数か月単位で考えてください。ただし内容を改善しなければ、次回で自動的に戻るわけでもありません。

コアアップデート中に記事を公開してもいいですか?

通常の更新であれば問題ありません。避けるべきなのは、変動への対応として慌てて大量に修正することです。

参照した情報源

2021年11月以前のロールアウト期間は公式記録が残っていないため、公表された目安のみを記載しています。

アップデート全体の流れはGoogleアップデートの歴史でまとめています。

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